家電リサイクルとは、家庭で使い終わったエアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機の4品目を、決められた方法で処分し、メーカーがリサイクルする仕組みです。家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)で定められていて、この4品目は自治体の粗大ごみには出せません。
この記事では、経済産業省と家電リサイクル券センターの公式情報をもとに、家電リサイクルの対象品目、処分の4つの方法、支払う料金の仕組みをまとめました(2026年10月26日時点の情報)。
家電リサイクル法の対象は4品目
経済産業省によると、家電リサイクル法の対象は、家庭用の次の4品目です。業務用の機器は対象外です。
| 品目 | 対象になるもの |
|---|---|
| エアコン | 家庭用のエアコン |
| テレビ | ブラウン管式・液晶式・有機EL式・プラズマ式 |
| 冷蔵庫・冷凍庫 | 電気冷蔵庫・電気冷凍庫 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 電気洗濯機・衣類乾燥機 |
有機ELテレビは、2023年12月に政令が改正されて対象に加わりました。家庭用の機器であれば、事業所で使っているものでも対象になります(賃貸物件やリースで使っているものも含みます)。家庭用か業務用か分かりにくい場合は、型番をもとに家電リサイクル券センターに問い合わせて確認できます。
家電リサイクルの4つの処分方法
経済産業省のFAQでは、4品目を処分するときの方法が、状況ごとに案内されています。
| 状況 | 頼む先 | 支払う料金 |
|---|---|---|
| 新しい製品に買い替える | 新しい製品を買うお店 | リサイクル料金+収集運搬料金 |
| 買い替えないが、買ったお店が分かる | その製品を買ったお店 | リサイクル料金+収集運搬料金 |
| 買ったお店が分からない・遠い | 住んでいる市町村の案内する方法 | 市町村の案内による |
| 自分で運べる | 指定引取場所に直接持ち込む | リサイクル料金のみ(郵便局で先に支払う) |
市町村の方法は自治体ごとに違うので、お住まいの市町村のホームページなどで確認します。また、引き取る義務のない4品目でも、引き取ってくれるお店があるので、近くのお店に相談するのもひとつの方法です。
支払う料金は「リサイクル料金」と「収集運搬料金」
リサイクル料金
メーカーがリサイクルするための料金です。品目・大きさ・メーカーごとに違い、家電リサイクル券センターの「リサイクル料金一覧」で確認できます。
| 品目 | パナソニックの例 | 指定法人の例 |
|---|---|---|
| エアコン | 550円 | 2,000円 |
| 液晶テレビなど(16V型以上) | 2,970円 | 3,700円 |
| 冷蔵庫・冷凍庫(171L以上) | 4,730円 | 5,600円 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 | 3,300円 |
「指定法人」の料金は、料金表に載っていないメーカーの製品や、メーカーが無くなった製品などに使われる料金です。
収集運搬料金
お店が家庭から4品目を引き取り、メーカーの指定引取場所まで運ぶための料金です。金額はお店ごとに違い、お店は料金を店頭やホームページで公表する義務があります。自分で指定引取場所に持ち込む場合は、収集運搬料金はかかりません。
経済産業省は、関係するすべての人が協力してリサイクルを進めることが法律の基本的な考え方で、排出者には適正に出すことと、2つの料金を負担することを求めている、と説明しています。
処分の流れ(お店に頼む場合)
- お店に引き取りを申し込む:買い替えなら新しい製品を買うお店、買い替えないなら買ったお店に申し込みます。
- 料金を支払う:リサイクル料金と収集運搬料金を支払います。
- 家電リサイクル券の控えを受け取る:お店は、引き取るときに家電リサイクル券の控え(排出者控)を渡す義務があります。
- 引き取りを確認する:控えに書かれた「お問合せ管理票番号」を、家電リサイクル券センターのホームページに入力すると、メーカーに正しく引き渡されたかを確認できます。
家電リサイクルの注意点
- 自分で解体しない:解体したものや部品だけは引き取りが難しく、安全面でも問題があるため、自分で解体したり部品を外したりしないよう、経済産業省が呼びかけています。
- 無許可の回収業者に渡さない:家庭の廃棄物を回収できるのは、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者か、市町村の委託を受けた業者です。許可や委託が確認できない不用品回収業者には渡さないようにしましょう。
- 中身を取り出しておく:指定引取場所では、食品や衣類などの異物は引き取れません。冷蔵庫の中身や洗濯機の中のものは、事前に取り出します。
家電リサイクルのよくある質問
Q. 電子レンジや掃除機も家電リサイクルの対象ですか?
A. 対象ではありません。経済産業省によると、家電リサイクル法の対象ではない家電の多くは、小型家電リサイクル法の対象です。回収の品目や方法は自治体によって違うので、お住まいの自治体の案内に従ってください。
Q. 2台以上まとめて引き取ってもらえますか?
A. 買い替えで販売した台数より多くの同じ種類の家電を引き取ってほしいと頼んだ場合も、お店にはすべてを引き取る義務があります。料金は台数分かかります。
まとめ
家電リサイクルの対象は、家庭用のエアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機の4品目です。買い替えるなら新しい製品を買うお店、買い替えないなら買ったお店、どちらも難しければ市町村の案内に従うか、自分で指定引取場所に持ち込みます。処分にはリサイクル料金と収集運搬料金がかかり、リサイクル料金はメーカー・品目・大きさで変わるので、家電リサイクル券センターの料金表で確認しましょう。品目ごとの捨て方は、冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンの処分方法の記事で詳しく紹介しています。

