エアコンの処分方法|取り外しから室外機まで

エアコンの処分は、家電リサイクル法で方法が決められていて、自治体の粗大ごみには出せません。ほかの家電と違うのは、壁から取り外す工事が必要で、その際に冷媒のフロンを外に出さない作業(ポンプダウン)が欠かせないことです。

この記事では、経済産業省と家電リサイクル券センターの公式情報をもとに、エアコンの4つの捨て方、室内機と室外機の料金の考え方、取り外しの注意点をまとめました(2026年10月26日時点。料金は2026年7月1日現在の料金表)。

家電リサイクルの対象になるエアコン

家電リサイクル券センターの料金表では、家庭用の壁掛け形・床置き形・天吊り形のセパレートエアコン、天井埋め込みカセット形、壁埋め込み形、窓に取り付けるウィンド形エアコン、ガスや石油を併用するハイブリッドエアコンなどが対象です。

一方、冷風機・冷風扇、スポットエアコン、ウィンドファン、除湿機、業務用のパッケージエアコンは対象外です。家庭用であれば、事業所で使っているものも対象になります。

エアコンの4つの処分方法

エアコンの処分方法(経済産業省のFAQより)
方法 こんなときに 料金
新しく買うお店に頼む エアコンを買い替える リサイクル料金+収集運搬料金(取り外し工事は別)
買ったお店に頼む 買い替えないが、買ったお店が分かる リサイクル料金+収集運搬料金(取り外し工事は別)
市町村の案内に従う 買ったお店が分からない・遠い 市町村の案内による
指定引取場所に持ち込む 取り外したものを自分で運べる リサイクル料金のみ

お店には、買い替えで同じ種類の家電の引き取りを求められたときと、自分が過去に売った家電の引き取りを求められたときに、引き取る義務があります。エアコンは買い替えのときに、新しいエアコンの取り付けと古いエアコンの取り外し・引き取りを一緒に頼むのが一般的です。

取り外し工事の料金は、リサイクル料金・収集運搬料金とは別にかかることが多いので、頼む前に見積もりで確認しましょう。

エアコンのリサイクル料金

家電リサイクル券センターの料金表によると、エアコンのリサイクル料金は室内機と室外機をあわせた料金です。どちらか一方だけを処分する場合も、料金は変わりません。室内機だけを複数台引き渡す場合は、台数分の料金がかかります。大小の区分はありません。

エアコンのリサイクル料金(税込、2026年7月1日現在の家電リサイクル券センターの料金表より)
メーカー リサイクル料金
パナソニック・ダイキン・東芝ライフスタイル・コロナ 550円
シャープ・日立・三菱電機・三菱重工冷熱・ゼネラル・ハイセンスジャパン 990円
アクア・ハイアール・トヨトミ・リンナイ 1,034円
アイリスオーヤマ・ニトリ・山善・日本美的・TCL 2,000円
指定法人 2,000円

「指定法人」は、料金表に載っていないメーカーの製品などに使われる料金です。富士通ゼネラルのように、社名が変わって承継先の会社が担当している場合もあります。処分するエアコンの銘板でメーカー名を確認し、料金表で確かめてください。

室内機が複数あるマルチエアコンは、室内機と室外機が同じメーカーで、同じ日に同じ指定引取場所に引き渡す場合に限り、1台分の料金になります。

エアコンの取り外しとポンプダウン

家庭用エアコンの室内機・室外機と配管の中には、冷媒のフロンが入っています。経済産業省のFAQでは、そのまま配管を外すとフロンが大気中に出て、オゾン層の破壊や地球温暖化の原因になるとしています。そのため取り外しの前に、フロンを室外機に集めるポンプダウンという作業が必要です。

ポンプダウンができない場合も、ガス側と液側の両方のバルブを閉めてから配管を外すよう、経済産業省は案内しています。どちらも専門の知識と道具が要る作業なので、取り外しは工事に慣れたお店や業者に頼むのが安心です。

一緒に出せるもの・出せないもの

エアコンと一緒に引き取れるもの(家電リサイクル券センターの料金表より)
区分 内容
引き取れる ワイヤレスリモコン(電池は除く)、室内機用の取付金具、一体型の純正据付部材、商品に同梱された工事部材
引き取れない リモコンの電池、別売りの配管・ケーブル・配管カバーなどの工事部材、室外機の置台や屋根、取扱説明書などの印刷物

エアコンを処分する前の準備

  • メーカー名を控える:室内機や室外機の銘板で確認します。料金を調べるのに必要です。
  • 取り外しの方法を決める:お店に頼むか、工事業者に取り外しだけを頼んで自分で持ち込むかを決め、工事の料金を確認します。
  • 自分で解体しない:解体したものや部品だけは引き取りが難しく、安全面でも問題があると経済産業省は呼びかけています。

エアコンの処分の注意点

不用品回収業者の中には、許可を持たずに廃棄物を集める業者がいます。経済産業省は、無料回収と言いながら高額を請求されるトラブルや、不法投棄・不適正処理の事例があるとして、市町村の許可や委託が確認できない業者には4品目を渡さないよう呼びかけています。取り外しを頼むときは、引き取ったあとどう処分するのかも確認しましょう。

お店に引き取ってもらったら、家電リサイクル券の控えを受け取ります。控えの「お問合せ管理票番号」で、正しくメーカーに引き渡されたかを確認できます。

エアコンの処分のよくある質問

Q. 室外機だけを処分できますか?

A. できます。料金は室内機と室外機をあわせた金額なので、室外機だけでも同じリサイクル料金がかかります。

Q. 窓用エアコンも対象ですか?

A. 窓に取り付けるウィンド形エアコンは対象です。冷風機やスポットエアコンは対象外なので、自治体の案内に従って処分します。

まとめ

エアコンは家電リサイクル法の対象で、粗大ごみには出せません。買い替えなら新しく買うお店、買い替えないなら買ったお店に、取り外しと引き取りを頼むのが基本です。リサイクル料金は室内機と室外機をあわせた金額で、2026年7月1日現在、主なメーカーは550円〜2,000円です。取り外しにはフロンを逃がさないポンプダウンが必要なので、専門のお店や業者に任せましょう。

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